9月18日、中国の深センで日本人男児が襲撃され死亡する事件が発生し、犯人の行動と中国共産党(中共)外交部の反応が広く非難を呼んでいます。19日、岸田首相は中共に対し説明を求めました。専門家は、この事件の背後にある主な原因は中共による長年の憎悪の煽動であると分析しています。
深セン市民
「私は深センの一般市民ですが中国の庶民として、このような行為には反対します。憎悪教育にも反対です。我々の多くは、このような憎悪教育の影響を長期にわたって受けており、その結果が今回のような悪い結果を招いてしまいました」
9月18日、日本人男児が深センで通学中に44歳の中国人の男にナイフで刺され、緊急搬送されました。
日本政府は、負傷した男児が治療の甲斐なく、19日未明に死亡したことを確認しました。同日、日本大使館は半旗を掲げ、哀悼の意を表しました。岸田首相はこの犯罪行為を「極めて卑劣」と非難し、日本政府は中国に対し、事件に対する速やかな説明と在中邦人の安全確保を求めています。
上川陽子外務大臣
「今、犯人の身柄が拘束されているところです。その背景や動機についても、これから尋問をした上で、明らかになることと思います」
これは今年6月以来、中国国内で発生した外国人を狙った3件目の襲撃事件であり、日本の児童が2回襲撃を受けており、前回の事件は江蘇省蘇州で発生しました。
民主中国陣線副主席 盛雪氏
「この事件は中共が長年にわたり民衆に対して嘘の洗脳と憎悪を植え付け、そして愚民教育を行ってきた必然的な結果です」
中国の市民 張氏
「こうした(反日)プロパガンダの影響を受けた一部の過激な若者が、何らかの刺激を受けてこのような行動に走るのです。普通の人であれば、こんなことはしません。彼は(中共の)宣伝に煽られて興奮し、自分自身で判断する能力を持っていません」
事件について、中共外交部の林剣報道官は19日、これは「個別の事件だ」と発言し、この対応は人々の不満を引き起こしました。
盛雪氏
「このような事件の真の犯人は中共であることを証明するだけです。なぜなら、中共がこのような状況を演出したからです。そして、この悲劇的な事件が発生した後、中共当局のこの事件に対する態度は、さらなる悪化を招くだけです」
19日、一部の深セン市民が男児が通っていた学校に花を捧げに訪れましたが、その学校の看板が布で覆われているのを発見しました。
同時に、中国メディア「財新網」は、この事件に関する最初の報道を削除しました。
盛雪氏
「もちろん、中共はこの事件の真相を人々に知られたくないため、この事件の真実に関する報道はすべて中共によって遮断され、削除されるでしょう」
米国留学中の歴史専攻の学生 張俊傑さん
「中共はこの事件が大衆に知られることを望んでいないため、できるだけ世論を限定された範囲内に抑えようとしています。これは中共にとってスキャンダルであり、国民にこの事件について何も意見を言わせず、関心を持たせたくないのです」
報道によると、日本のパナソニックホールディングスは、駐在員とその家族が一時的に日本に帰国できるよう手配し、その費用を会社が負担するとの通知を出しました。また、東芝も安全に注意するよう警告を発しました。