台湾海峡での衝突の可能性に備え、米海軍の最新のレーザー兵器システムを搭載している駆逐艦「プレブル」が日本の米軍横須賀基地に配備されます。
駆逐艦「プレブル」は、米国の武器製造会社ロッキード・マーチンが開発した最先端の「HELIOS」システム、すなわち高出力レーザーと目眩ましのレーザー、その他、監視装置が一体化した兵器システムを装備しており、60キロワットのレーザー光線を発射することができます。また将来的には150キロワットに増強される可能性があり、その際には無人機を撃墜し、対艦ミサイルを迎撃することができるでしょう。
現代の海軍作戦において、レーザー兵器の利点はその高精度と迅速な反応能力にあります。強力なレーザー兵器として使用できるだけでなく、情報収集、偵察、監視センサーなど多様な作戦機能を担うことも可能です。
米海軍の作戦部長フランケティ大将は、先週米海軍の「2024年航行計画」を発表しました。その後、駆逐艦「プレブル」は今月22日にサンディエゴ港を出航し、日本の横須賀基地に配備するために向かっています。
米軍の「2024年航行計画」では、中国共産党(中共)の軍事的脅威に対処する必要が強調されており、2027年までに米軍が中共による台湾への攻撃に備える必要があることが明確に示されています。
中共の太平洋に対する拡張の野心がますます明らかになっており、台湾海峡や南シナ海での挑発行為、衝突の発生頻度も増加しています。今年4月、米国とフィリピンは年次の軍事演習を実施し、フィリピン北部に新しい防御的な陸上発射ミサイルシステムを配備しました。しかし、演習が終了した後も米軍はこのシステムを撤去せず、これが中共の不満を引き起こす結果となりました。
フィリピン軍のブラウナー参謀総長は25日に、新型の陸上発射ミサイルシステムがフィリピンに恒久的に配備されることを望んでいると明言し、中共によるフィリピン政府への干渉を非難しました。最近、中共軍は南シナ海の係争海域で頻繁に衝突を引き起こしており、フィリピン軍との緊張が高まっています。