元中国共産党(中共)香港地下党員の梁慕嫻氏は、先日カナダのバンクーバーで回顧録の英訳版の発表会を開催し、中共の世界的な浸透を改めて明らかにしました。
『覚醒の道』著者・梁慕嫻氏
「いわゆる『一国二制度』は大きな詐欺であり、(中共は)世界中の人々を騙しています。地下組織としての中共は、その指導機構である香港工作委員会を通じて香港政府を支配していました。実際、世界中でまた台湾でも(中共は)同じことをしているのです。だからこそ、この実態を書き残すことを決意しました」
梁慕嫻氏は回顧録で、自らが香港の地下党員から目覚め、中共を離脱するに至った経緯を語っています。回顧録は英中、両言語で発表され、中共の世界的な統一戦線戦略についての深い認識も記録されています。
カナダのブリティッシュコロンビア州バーナビー市議員 李燦明氏
「これは私たち(カナダ)にとって、共産党が香港でどのように活動しているかを理解し、世界の動向やカナダが抱える潜在的な問題についてより深く知る上で非常に貴重です」
退職した弁護士 陶永強氏
「この本には、じっくりと読み込み、そこから教訓を得るべき内容が多く含まれています」
現在、カナダでは外国の干渉を調査する最終段階にあり、英語版『覚醒の道』の発行は、中共がカナダに浸透していることへの警戒を強める必要性を改めて喚起するものとなっています。
香港支聯会元常務委員 麦海華氏
「彼女の本は、中共が世界各国でどのように活動しているかを示す重要な補足証拠であり、中共の活動や隠された政策を明らかにするための重要な取り組みです」
出席者たちは、中共が引き続き地下党組織の手法を用い、それが世界各国に広がり、海外の人々の安全を脅かしていると強調し、中共への全面的な抵抗が必要不可欠であると訴えました。
英訳版の翻訳者 パトリック・メイ氏
「現在もキリスト教徒、ウイグル人、チベット人、法輪功修煉者、人権活動家への迫害が続いています。この本の出版は、全世界への警告であり、中共が信頼できないことを人々に伝えるものです」