中共当局 ハロウィーン仮装を規制 若者と警察の知恵比べ

米国 対台湾武器へ売却を発表

米国防省は10月26日、国務省が台湾軍への総額19億8800万ドル(約3051億1327万円)に及ぶ武器売却計画を承認したと発表しました。この売却には、初めて台湾に供給される「国家先進地対空ミサイルシステム」が含まれており、これはバイデン政権下での17回目の対台湾武器売却となります。

台湾国防部は、今回の決定が台湾軍の防衛力を継続的に強化する助けになるとし、米国に感謝の意を示しました。

米国防安全保障協力局も声明で、「今回の武器売却案は米国の国家的、経済的、安全保障の利益に合致しており、台湾海峡地域の政治的安定、軍事バランス、経済発展の維持に寄与する」と述べました。

一方、中国共産党(中共)はこれに対し、今回もいつも通りに米国を非難し、中共外交部は声明で、米国側に対して厳重な抗議を申し入れ、即時に台湾への武器供給を停止するよう促しました。

さらに、米国が台湾への武器売却を発表した翌日、中共軍は再び軍機と軍艦を台湾周辺に出動させました。

台湾国防部は10月27日、同日午前から「中共のSu-30戦闘機、KJ-500早期警戒機など、計19機の主力・補助戦闘機および無人機が台湾周辺で活動しているのを次々と確認し、そのうち16機が台湾海峡中間線およびその延長線を越えた」と発表しました。

また、台湾国防部は、これらの中共軍機が海上の艦艇と連携して「合同戦備パトロール」を実施しているとし、現在も厳重に監視を続けているとしています。

上海 ハロウィーンの仮装を規制 

ハロウィンが近づく中、上海の若者たちは警察との知恵比べをしながら、奇抜な衣装でのコスプレを楽しんでいます。10月26日、警察が人気の巨鹿路周辺で厳重に監視を行い、仮装している市民を見かけるとその場から引き返させたため、若者たちは愚園路や中山公園周辺に場所を移してハロウィンを祝うことにしました。

ネット上の動画には、精神病院の病服を着た若い男性が警察に服を脱ぐよう求められている様子が映し出されています。また、「自由の女神」に扮した女性も、すぐに公園の警備員によって退去させられました。他には、クメール・ルージュの指導者ポル・ポトや独裁者のレーニン、スターリンに扮して人を驚かせる人もいれば、中国共産党創始者の一人の陳独秀になりきり、手に『新青年』という本を持つ者もいました。

コスプレをしていた人々が警察に連行されるケースが相次いだにもかかわらず、中山公園にはどんどん人が集まってきました。

中共当局は最終的にその夜、「中山公園内部の調整のため、2024年10月27日午後2時から公園を閉園し、再開時期は別途通知する」との告知を発表しました。

27日の夜、中山公園の地下鉄駅出口には多くの警察が配置され、通行人をチェックしていました。公園はすでに閉鎖されており、観光客は立ち入ることができず、入口でも多数の警察が現場を管理していました。しかし、その一方で、杭州の中山北路では27日の夜、多くの人々が集まり、コスプレイヤーたちは楽しそうにその姿を披露していました。

 
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