大紀元時報が社説「九評共産党」を発表してから、今年で20周年を迎えました。これを記念し、大紀元と新唐人は各地で討論会を開催しています。ここでは、11月10日にニューヨーク・フラッシングで行われた現場の様子をご覧ください。
「まさに中共を解体している」とも称される一冊の本『共産党についての九つの論評(九評)』が2004年に出版されました。この本は中国共産党(中共)の歴史と本質を深く分析しており、33の言語に翻訳され、世界中で広く伝えられています。
中国語版「大紀元時報」総編集長 郭君氏
「『九評』の発表は、中共の党文化による中国の人々への欺瞞を解き明かしました。『九評』は、『天人合一』や『中国は中共と同一ではない』といった、ごく常識的な視点から、人々を伝統的な価値観に立ち返らせ、党文化を打破する役割を果たしています」
『九評』の発表は、「三退」の波を引き起こしました。これは共産党、共青団、少先隊からの脱退運動を指します。2024年までに、4億3千万人以上が中共と決別を表明しています。
全世界脱党支援センター主席 易中原氏
「中国人は皆、中共によって洗脳され、すでに麻痺してしまっています。しかし『九評』を読むと、その内容に非常に驚きます。共産党が実はこれほど邪悪であり、天に逆らい、地に背き、人類に反するものであることを知り、すぐに心が目覚めるのです」
『九評』20周年を記念して、ニューヨーク大紀元と新唐人テレビは11月10日、フラッシングのシェラトンホテルで討論会を開催しました。この討論会には、各界から学者やベテランメディア関係者、脱党者やボランティアが招かれ、『九評』が中国と世界に与えた影響について討論が行われました。
中国民主党全国委員会主席 王軍濤氏
「『九評』と脱党運動の意義は、共産党を打倒した後の中国がどうあるべきかを示すことにあります。まずは思想面で共産党政権の本質を見極め、なぜそれが悪なのかを理解する必要があります。共産党の理論がなぜ悪であるかを問い直し、精神面での昇華を図り、中共と決別することが重要です」
討論会の参加者は、より多くの中国人が中共を認識し脱退するよう促すための講演を行いました。
郭君氏
「中共が批判するものに対して、人々はかえって関心を持ち、理解しようとします。逆効果になるため、中共はこれまで『九評』に対する大規模な批判を公に行わず、人々が『九評』に注目しないようにしていました。しかし、『九評』は中国本土でほぼ知れ渡っている状況です」
ニューヨーク以外にも、『九評』20周年記念の討論会は世界各都市で開催されており、サンフランシスコ、ロサンゼルス、そしてカナダのバンクーバーなどが含まれます。
現在までに、世界中で「三退」を表明した人数は4億3千万を超え、中共の終焉を求める署名は450万件に達しています。