米テキサス州 中共代理人への対策を指示 FBIが通報窓口を提供

米国テキサス州のアボット州知事は最近、命令を執行する中国共産党(中共)の代理人を逮捕するための行政命令を発表しました。また、ヒューストンの連邦捜査局(FBI)は「中共による越境妨害警告」を発し、通報ホットラインを設置しました。

テキサス州のアボット州知事の行政命令に基づき、テキサス州公共安全部は以下の措置を実施する予定です。

  • 外国政府を代表して反対意見を弾圧している疑いのある代理人を特定し、起訴する
  • 外国政府によるテキサス州住民への脅迫事件を評価する
  • このような脅威に対応するための政策提言を提供し、このような違法活動を特定するための研修プログラムを策定する
  • 通報用のホットラインおよびウェブサイトを設置する

テキサス州知事室は声明の中で、テキサスに住む25万人以上の華僑が中共の代理人による嫌がらせや脅迫を受けていると指摘しました。これに対して、テキサス州は一切容認しないと表明しています。

また、テキサス州民が共産党の違法な弾圧や侵害から安全で安心して暮らせるようにすることが、最優先事項であると強調しています。

時事評論員 唐靖遠氏
「テキサス州知事のアボット氏が自ら行政命令を発令し、この問題に対応したことは、まさに先例を作ったと言えます」

ベテランメディア関係者 唐浩氏
「この行政命令には少なくとも3つの役割があります。第1に、中共が海外の華人に対して行っている違法な迫害や嫌がらせの手段を米国民に広く明らかにすること。第2に、中共のスパイが米国社会に深刻な浸透と転覆の脅威をもたらしていることを深く示すこと。第3に、自由と人権を求め、共産主義の暴政に反対する中国人民を保護するという米国の決意を改めて示すことです」

中国民主党全国委員会執行長 陳闖創氏
「米国政府は、中共および中華人民共和国政権のような邪悪な敵を打撃の対象としています。それは決して民族的な意味での中国人を制限しようとするものではありません」

11月18日、テキサス州ヒューストンのFBIオフィスは、Xプラットフォーム上で警告を発表しました。内容によると、中共政府が、中国共産党の正当性や権威を疑問視する米国の個人を標的にして、脅迫や威嚇、嫌がらせを行う可能性があるといいます。FBIは被害者に対し、中共代理人を通報するよう呼びかけています。

唐浩氏
「今回、州政府が主導して中共のスパイ活動を追跡調査する命令を出したことで、米国の反共政策がさらに基層化、常態化、そして法制化へと進展したことを意味します。この動きは、他の州知事が同様の取り組みに加わることを促進し、州知事たちは中共を基層レベルから排除するための連携した防御ネットワークを構築するかもしれません」

中国民主党全委会執行長 陳闖創氏
「中共の国境を越えた脅威に対処するには、FBIだけでは不十分です。社会全体、地方、州警察など、さまざまな部門が緊密に協力する必要があります。カリフォルニア州やニューヨーク州、その他の華僑が多く住む州もこれに追随することを期待しています」

 
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